高血圧の処方薬と市販薬の風邪薬との相性
ちょっと鼻がぐずつく、背中がぞくぞくするなど風邪の初期症状がある場合、かかりつけ医での受診をするまでもないと市販薬で様子を見ることは珍しくありません。
ただ、病院で高血圧の治療をしていて、薬が処方されている場合には注意が必要です。
ひと口に降圧剤と言っても高血圧の程度や医師の指定によって処方される薬には種類があります。
市販薬のうち、第二類・第三類に分類されるものは薬剤師の指導は不要なため、手軽に利用できるのですが、風邪薬に限らず薬には成分によって相性があります。
市販薬でも複数の風邪薬を同時に服用すると、副作用が出ることがあります。
高血圧治療の処方薬と市販薬との相性で特に注意が必要なのは、消炎解熱剤が含まれている風邪薬です。
成分としては、アスピリン、イブプロフェン、インドメタシンなどが鎮痛剤にも含まれている成分です。
この成分は、ACE阻害薬β遮断薬の薬効を弱くしてしまうことがあります。
栄養補助ドリンクなら市販薬ではないから大丈夫、と風邪薬の代わりに飲む人がいますが、栄養補助ドリンクにも複数の薬効成分が含まれているものがあります。
飲み合わせによっては高血圧治療の薬の薬効が弱まったり、脱水症状などの副作用が出る場合があります。
ドラッグストアには薬剤師がいるので、お薬手帳を持参して高血圧治療の薬と相性の良い風邪薬を調べてもらうと安心です。
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